米子市西福原の耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科なら、くにもと耳鼻咽喉科

鼻の病気

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉など体にとっては異物である抗原(アレルゲン)を鼻の粘膜から吸入することによって体の中に抗体ができ、やがてアレルギー症状が起こってくる病気です。喘息との関連もあります。
アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎とがあります。通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、ハウスダストやダニ、ペットの毛、カビ、などで、一年中症状があります。もう一つの季節性アレルギー性のアレルゲンは、スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉で、花粉症とも呼ばれます。花粉症の場合、目のかゆみ、涙目など目の症状を伴う場合が少なくありません。

アレルギー検査について

当院では指先から1滴の採血で41種類のアレルギー検査ができる機器を導入しています。
痛みが少なく、お子さまにも受けていただける検査です。
検査結果は当日中にお伝えすることができます。

舌下免疫療法について

アレルギー性鼻炎・花粉症に対する舌下免疫療法とは

スギ花粉やダニに過剰反応する体質そのものを改善する治療が免疫療法です。
舌下免疫療法は、アレルギー原因物質のエキスから作られた薬剤を1日1回舌の下に含み、少量ずつ体内に吸収させることでアレルギー反応を弱めていく治療法です。
現在は、スギ花粉またはダニに対する治療が可能です。
今までの内服薬治療は症状を抑えるものですが、舌下免疫療法は根本的に治すことができる可能性があります。

治療の流れ

  1. 血液検査で確認しアレルギー性鼻炎の原因が「スギ」もしくは「ダニ」と確定
    「スギ」に対する治療は花粉がとんでいない6月から11月末の間に開始します
  2. 服用方法
    初回は平日に院内で院長指導のもと低濃度の1錠を服薬します
      舌の下に置く
      ⇒ 1分間そのまま保持
      ⇒ 飲み込む
      ⇒ 5分間はうがい・飲食を控える
    服薬後30分間は院内で安静にしていただき副作用が出ないかどうかを確認します
  3. 問題がなければ翌日から1週間、自宅で毎日服薬します
  4. 1週間後に再診し、副作用がなければ2週目からは高濃度の1錠を同様に服薬します
  5. 副作用が出ないかどうか確認しながら1ヶ月に1回程度通院をおこないます
  6. 治療の作用が現れるまでは1年以上かかります
    そのため、症状がある場合は今まで通り薬物治療を行っても大丈夫です
    治療は長期(3〜5年)の継続が推奨されています

注意点

  • 効果を実感できるのは80%程度と言われており、約20%の方は効果が出ない可能性があります。症状が消える方は、3年以上継続した方の約30%と言われています。
  • 治療作用は7-8年以上持続しますが、少しずつまた症状が出てくる方もおられます。その場合でも舌下免疫療法を再開することで早期に症状が軽快すると言われています。
  • 服薬前後2時間程度は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けてください。
  • 服薬後5分間はうがいや飲食を控えてください。
  • アレルギー物質を体内に取り込む治療のため、はじめは軽い副作用が半数以上の方に現れます。ほとんどは口の中の腫れやかゆみ等で何もしなくても自然と治まることが多いです。もし症状が長引く場合には医療機関に相談もしくは受診してください。重大な副作用であるアナフィラキシーなどが出現する可能性がゼロではありませんが、100万回-1億回に1回と言われています。
  • 全身の状態や常用薬の内容によっては、舌下免疫療法を行うことができない場合があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症の方へ

日本人の3人に1人が花粉症だと言われています。舌下免疫療法は、花粉症によるつらい症状を根本から治したり軽くしたりすることができる治療法です。症状が軽くなるだけでも内服する薬を減らすことができますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。治療を検討される方は診察時にお声がけください。

慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎は、副鼻腔の中で慢性的に粘膜が炎症を起こしている状態です。一般的には急性の炎症から、他のウイルスの感染などを繰り返すことによって、慢性化することが多いですが、アレルギー性鼻炎から、慢性副鼻腔炎になることもあります。
慢性副鼻腔炎の症状としては、鼻づまり、においが感じられないことや粘り気のある鼻水がでることがあげられます。また、頭を重く感じたり、集中力が続かないなどの症状もでてきます。
治療せずに放置すると、炎症が広がり、中耳炎を起こす可能性もあります。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、鼻腔の周囲にある副鼻腔に急性の炎症が起こった状態です。 ほとんどの場合、かぜによる鼻腔粘膜の炎症が原因です。まれに虫歯や外傷からの細菌感染が原因となることもあります。
治療しないと慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に移行して、場合によっては手術の必要も 出てきます。